第一回 美瑛フェスティバル
テーマ曲 ラスノーブルのうた

2024.6.12|水|-26|水|

シンポジウム

美瑛でのアートの未来、アートが見せる世界

パンフレットでは「美瑛でのアートの未来、世界のアートの未来」になっていますが、どこかで間違えてしまいました。本来は、「美瑛でのアートの未来、アートが見せる世界」です。そもそも世界のアートの未来なんて、語れる人はいませんから。

この美瑛フェスティバルをやろうとした直接のきっかけは、角和浩幸町長が選挙公約で芸術の振興を掲げていたからです。そこから1年が過ぎ、美瑛フェスティバルは少し乱暴ではありましたが、立ち上げることができました。きちんと定着していけばいいと考えていますが、その前にシンポジウムを開催し、自分で道を切り開いてきた方々から忌憚のない意見が聞けたらいいと思いました。

シンポジウムには4人の登壇者と1人の全体の進行役がいます。
まずは、全体進行役のNPO法人月面脱兎者代表理事の松尾加奈氏からこのNPOのことを説明してもらいます。おそらくはNPO法人月面脱兎社ってなんなのだと思っている方々も多いと思います。

シンポジウムに入ります。シンポジウム自体の進行は市村が務めます。
最初に角和浩幸美瑛町長からご挨拶並びにご自身で考えておられる美瑛町での芸術-文化の展開や狙いについて語っていただきます。町長という立場の発言と角和浩幸氏個人としての思いをうまく交差させながら話していただけると期待しています。

続いて、吉本光宏氏から、日本の文化政策の現状と問題点について基調的な発言をいただきたいと考えています。吉本氏は、長くニッセイ基礎研究所で文化政策等の研究に携わり、この分野の第一人者であることは言うまでもありません。日本の文化政策を理論面から牽引してこられました。今はニッセイ基礎研究所を退社され、文化コモンズ研究所を設立され、その代表となっておられます。NPO法人月面脱兎社の理事でもあります。

次に、斎藤歩氏からは、北海道と札幌における芸術の現場の状況や課題を解説していただき、さらに北海道演劇財団の目指すところを語っていただきたいと思っています。北海道と札幌のアートの現状が共有できればいいと思います。
それを引き継いで、美瑛フェスティバルディレクター市村からは、美瑛フェスティバルについてと、フェスティバルディレクターの役割について説明します。 15分の休憩を挟みます。

そこから、吉本氏に全員の発言を引き取っていただき、問題点を抽出し、自由討論に進んでいきたいと思います。美瑛の豊かな未来が少しでも見えれば成功です。
シンポジウム終了後、休憩を挟んで映画の上映に移ります。

(文・市村作知雄)